石内都展ギャラリーツアーに行ってきました!
★目黒区美術館で開催中の石内都展。
ギャラリー・ツアー&チャットタイム「石内都の話・石内都と話す」に参加した。
石内さん自身によるギャラリー・ツアーの後、ランウジでお茶を飲みながらの質疑応答。
あっという間の1時間半だったが、石内さんの魅力に迫る、濃い時間を過ごすことができた。
<「連夜の夜」の前で語る石内さん>
まずは、1階のヴィンテージプリントの初期三部作からスタート。
プリントの白い部分が嫌いで、長時間かけて焼きこんで、自分のイメージに近づけたと言うプリントは、粒子のあらさが際立ち、全体が黒いトーンで満たされている。展示のピンの跡も生々しく、当時の様子をうかがわせる。
おそらく当時は、写真の常識に反するプリントだったと思うが、30年あまりたって見ると、かえって今の時代にぴったりくる表現なのに驚く。
<「横須賀ストーリー」より>
三部作の中で、「絶唱、横須賀ストーリー」は、特に石内さんにとって思い入れの強い作品で、「私は写真を勉強していないし、これは写真ではなく、自分が育って、いやでいやでしかたがなかった、横須賀の街に対する愛憎をぶつけた作品。かたき討ちの気持ちで撮った。」とおっしゃる石内さん。
写真からは、強烈なパワーが感じられた。
2階の展示に移り、風景・建築から人間へと対象がかわるきっかけとなった、「同級生」は、40歳を目前にして、横須賀の港で同級生を大型ポラロイドで撮った作品。あんな大きなポラロイド写真は初めて見た。
<「1・9・4・7」より>
続いて「1・9・4・7」という、ご自身と同じ1947年生まれの女性たちの手足をクローズアップで撮った作品を見た。
<「Mother’s」より>
人間の体に残った傷あとを撮り続けた「SCARS」「INNOCENCE」のシリーズ、母の遺品を自宅の窓にはりつけて、自然光で撮った「Mother’s」と、石内さんの興味の対象がどんどん広がっていくのが、展示を追うことで、体験できる。
最後の「ひろしま」のシリーズは、「Mother’s」を見たある編集者が持ち込んだ企画。広島平和記念資料館の中から、石内さんが興味のある、ワンピースやブラウスなど人が身につけた物を、ライトボックスや自然光の透過光で撮った作品だった。
<「ひろしま」の壁一面の作品>
「上質な素材で作られた、当時の洋服の美しさやデザインのモダンさに驚いた。」という石内さん。
「ヒロシマ」という言葉からくる悲惨さや、作られたイメージから離れたところで、作品づくりをしているのが感じとられた。
「ひろしま」の展示室には、天井からの自然光が入ってくる壁一面に、大きなプリントが並んでいて、作品がより美しく映えていた。
ラウンジでは、石内さんはビール片手に、参加者は、飲み物とお菓子をつまみながら、リラックスした雰囲気で、意見を取りかわしていたのが印象的だった。
とかくギャラリーツアーというと、堅苦しく、一方的なものが多い中、こういう企画は他の美術館でもぜひ取り入れてほしい。
<「ひろしま」の前の石内さん>
石内さんは、日本の女性写真家の第一人者の一人。
気さくで率直で、はっきりとものを言い、自分のスタンスや考え方をしっかりと持った人だった。
ここまで国際的に有名になったのもうなずける。
写真を撮る人間は、常にテーマを探し、追い求めている。
石内さんの場合は、テーマを追及していくと、次のテーマが見えてきて、自然な流れで次の作品を作っていくという、いい連鎖ができていることに感心した。![]()
お茶とお菓子と充実した時間、それに招待券2枚付きで1500円とは、とってもお得なイベントだった。![]()
<今日の写真に一言>
今回、写真携帯サイト”Photo&Foto”の編集部として参加したので、特別にブログとmixiに写真掲載を許可していただいた。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- おばちゃんが親切@大阪(2009.07.11)
- 子猫がソファーに!(2009.07.06)
- 子猫の登場!(2009.06.28)
- 旅空日記で有名な三井昌志さんが登場!(2009.06.22)
- リコーオリジナル手ぬぐいもらっちゃった!(2009.06.18)










コメント